熊本大学で国連大学マルワラ学長の特別講演を開催
令和7年7月8日、チリツィ?マルワラ国連大学学長 兼 国連事務次長の熊本大学の訪問に併せ、特別講演「国連大学、その役割とSDGsへの取り組み」を実施しました。国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の山口しのぶ所長、同研究所大学院プログラム事務局の堀尾多香事務局長も同行されました。一行は熊本大学の小川久雄学長、大谷順理事?副学長、黒沼一郎理事?事務局長の歓迎を受けました。
?講演では、マルワラ学長が国連大学の歴史と使命について説明し、課題解決型研究を通じて国連と学術界をつなぐ国連大学の役割の重要性を強調しました。また、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた国連大学の貢献について述べるとともに、グローバル目標の推進における人工知能(AI)の重要性や、それに伴う課題にも言及しました。
?講演の終盤では、若い世代に対し、自分の意見を積極的に発信し、自分の人生を切り開き、持続可能な未来を築くための意思決定を行うよう呼びかけました。マルワラ学長の力強いメッセージは参加者の心に深く響き、次世代のためにより良い社会を築く上で、若者が担うべき重要な役割を改めて認識する機会となりました。
?本講演には熊本大学の学生?教職員をはじめ、一般参加者を含め200名を超える参加があり、さらに100名以上がZoomで視聴しました。質疑応答では多くの質問や意見が寄せられ、充実した時間となりました。特に、熊本大学教育学部附属小学校の児童からの質問に、マルワラ学長は大変感激し、笑顔で応じました。
?今回の特別講演は、国連大学がSDGsの推進に果たす役割への理解を深めるとともに、次世代を担う熊本大学の学生らが持続可能な未来の創造に向けて自らの役割を考えるきっかけとなりました。熊本大学は今後もSDGsの理念を大学の中核的な使命に組み込み、国際連携の強化に継続して取り組み、社会に前向きな変化をもたらしてまいります。
小川学長(左)とマルワラ学長による記念品交換
講演中のマルワラ学長
積極的に質問する参加者
会場にお越しいただいた参加者の皆様とともに
記念写真(左から山口所長、マルワラ学長、小川学長、大谷理事?副学長、黒沼理事?事務局長)
熊本大学くまもと水循環?減災研究教育センター(CWMD)の柿本竜治センター長(写真左端)との
SDGsの取り組みについての意見交換の様子
五高記念館前にて